想い

想い

医師であり、衆議院議員を通算8期務めた河野正(1914~2007)の息子として生まれた私は、精神科の医師として、故郷の糟屋郡を中心に、20年余りにわたり、地域医療に従事してきました。

財政への負担が注目されるあまり、社会保障費が大きく削られ、現場の労働条件は悪化し、希望を持って就職した若者が、医療や介護の現場から去って行く、身近にあった医療機関や介護を受ける場が消えて行く、そんな現実を目の当たりにしてきました。

医療や介護の現場では、たくさんの働き手が求められます。優れた人材を受け入れ、育てて行かねばねばなりません。医療や介護の現場を守ることができれば、若い人たちが故郷で仕事をし、子育てできる。大きくなった子どもたちがまた故郷で暮らしていく。そんな豊かな未来が実現できる。そんな夢を見ています。

それを実現するためには、医療や介護の現場を知る政治家が絶対に必要です。

永年、国政に携わった亡き父が口癖のように言っていた「福祉・医療の後退は許さない」が脳裏に蘇りました。

先輩や同僚諸氏の薦めもあり、日本維新の会(当時)より、平成24年12月、第46回衆議院総選挙に挑戦し、初めて議席をいただき、国政の場で、地域の医療、福祉の充実のため、微力を尽くしてまいりました。


国会に送っていただき、その運営のわかりにくさを日々実感しています。巨大な数を有する与党は、その勢力に安座し、国民に対する丁寧な説明をおざなりにしがちです。今、国会に必要なのは、政府・与党の政策に対して、真摯かつ丁寧に議論を積み重ねることで、国民の視点を反映させることです。

安全保障関連法案の議論をはじめ、政府が、何をしようとしているか、私たち国民の暮らしを脅かす心配はないのか、その真意が明らかでないことも多く、このために不安は尽きません。

国会は、多様な価値観を持つ国民の思いを互いに尊重した上で、議論を重ね、決定する場でなければなりません。政府・与党は、真摯に国民に向き合い、その政策について理解を得ようという努力、姿勢が決定的に欠けています。


いのちを守る責任。

住み慣れたところで、望む医療、介護を受けられる。そんな社会を実現する。


この初心を忘れることなく、現場の声、故郷の思いを国政に生かすため、皆様のご期待に応えられるよう、今後とも全力で取り組んでまいります。皆さまのご支援、御意見をいただければ幸いです。

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